Indigo Films




Before, After
2003 カナダ 
9分 →予告編は1分
ドラマ、ラブ・ストーリー
16mmフィルム
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舞台は数十年前の南米。女性左翼ゲリラのイルダは捕えた軍事政権側の兵士を次々と処刑していたが、ある時点で彼女は究極の選択に迫られる、、、という実話を元にしたストーリー。

TOMOの初短編作品。
国内外映画祭入選・受賞。

Production Note

初の短編映画、屈辱との戦い

学校の卒業制作で作りました。
それまで英語が堪能でない事から授業について行けなかったり、テストの点が良くなかったりした事から、クラスの中での僕の映像的評価は全く高くなかったと思う。

卒業制作前のドキュメンタリー、二回のドラマ制作でことごとく監督の座を落とされて、その度に踏ん張って前向きに頑張ってた僕は、卒業制作が逆転のチャンスだと思ってベストを尽くした。

当時の僕にとって、英語で映画を演出する事、16mmフィルムで撮る事、回想シーンを設ける事、銃と血を扱う事、英語圏以外の国の物語を撮る事(舞台は南米)など、カナダ人ですらやらない困難な事を敢えて挑戦してみた。

やっぱり成長するには「これ、俺に出来るかなぁ」って不安になるくらいのレベルのものにチャレンジしないといかんと思ったんだよね。
周りにも結構冷ややかな目で見られてたと思う。

当然、自分としては物足りない所がたっくさんあったんだけど、初めての割にはそれなりのものが出来上がったなと思った。


 

学校では評価されなかったけど。。。

バンクーバー・フィルム・スクールの卒業式は基本的に生徒が作った作品を見る上映会なんだけど、時間の関係上、卒業制作はすべて見せるわけにいかず、生徒の中から選ばれた4〜5作品だけが上映される。

でも僕の作品は1票差で次点になり、卒業式で流される事はなかった。
ものすごく悔しかった。わざわざ日本から来て、一生懸命作ったのに12作品中真ん中かよ、卒業式で一つも俺の作品が流されないって、結構落ち込んだ。

でも諦めの悪い僕は、ない金を絞り出して、色んな映画祭に送ったりしてみた。
「うちの生徒は評価してくれなかったけど、どこかに俺の事を認めてくれる人たちがいるかもしれない」って。

そしたらまずフジテレビさんが拾ってくれた。
当時フジが深夜に放映していた「ショート・ショート制作部」という番組で放映され、とても高い得点をいただいた。
そのうえ、その年に放映された48作品のうちグランプリ大会にノミネートされる12作品に選ばれ、本大会では撮影賞をいただいた。

番組の司会をされていてたラサール石井さんに「外人使ってるからキレイに見える」って言われたのは今でも忘れられないんだけど(笑)、でも自分が作った作品が初めて評価された事は心から嬉しかった。
その後はショート・ショート・フィルム・フェスティバル等に入選され、結局はうちのクラスの卒業制作の中で一番外部の評価をいただいた作品になった。

ここでフジテレビに出ていなかったら、どうなってたんだろ?と今これを書いてて思った(笑)。
やっぱこれをいただいたのって、その後の俺の行動をすごく勇気付けてくれたもの。

選んでいただいた皆様には、お会いしたことはありませんが、心から感謝!!


文・TOMO
2007/11/12


映画祭:
2004ショート・ショート・フィルム・フェスティバル入選(東京、日本)
2004 シネマ・ホべ・インターナショナル・フィルム・フェスティバル入選(バレンシア、スペイン)
2004 フジテレビ「ショート・ショート制作部」入選、グランプリ大会ノミネート、最優秀撮影賞受賞(東京、日本)


スタッフ:
 監督、プロデューサー、脚本: TOMO
 製作: Richard Greenhalgh
 撮影: Gary Wyman
 出演: James Lafazanos、Deanna Smith



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