僕は普段の映像制作活動と平行して、『クリエイティブな企業を経営する社長からビジネスとアートを学ぶ』、クリエイティブ社長キャラバンというプロジェクトをやっています(ノン・プロフィットの活動です)。
映画「魁!!男塾」をプロデュースされたのは、ゼアリス・エンタープライズの日下部圭子さんで、実はバンクーバーから帰って来た直後にお会いさせていただいた事がありました。
当時は、いざ日本に帰国したものの、コネクションは全くないから、どこで働いたらいいのか分からないし、ディレクターとして生きて行けるのか、全くお先真っ暗な状態だったんですが、とりあえずボッーとしてても仕方ないから、映画・映像をやっている人・会社さんに片っ端からメールを送ってみたんです。
結局100通以上送って、ありがたいことに10-20通帰ってきたんですが、そのうちの一人が日下部プロデューサーでした。
とっても気さくで、かつ骨太な女性で、僕はとても感銘を受けたんですが、会って早々、「『魁!!男塾』を映画化しようと思ってるんだけど、ヨーロッパで売るために脚本を映画化してくれない?」と頼まれました。
へぇ、あの男塾を映画化するのかー、と思いつつも、会って間もない僕にいきなりそんな仕事をくれるこの人ってどんな人なんだろう、と感謝しつつも驚いたものでした。
結局、その話は流れてしまったんですが、日下部さんとのコネクションは残り、2年経過した2008年の3月に
「クリエイティブ社長キャラバンというプロジェクトをやっているんですが、インタビューさせていただけませんか? 」
とメールしたところ、
「ちょうど良かった。男塾のメイキングを編集してくれない? 1週間くらいしか時間ないんだけど。」
と言うオファーをいただきました(笑)。
そのときは、ちょうど1週間ほど空きが出たところだったのでお手伝いさせていただいたのですが、やはり、1週間で80本のテープを1時間にまとめるのはすごく大変でした(笑)。
でも、時間がない中でいかに早く作品を仕上げるか、という修行になりました。
コツは、一本の明確なテーマを持つ事とそのテーマに合わないものはバッサリと切っていくという事かなぁと、勉強になりました。
このメイキングは脚本・監督・主演・アクション監督を担当された、坂口拓さんの成長物語にしよう、というリクエストをいただいていたので、その点はとてもやりやすかったです。
十分な制作時間ではありませんでしたが、その割にはとても良くまとまったドキュメンタリーになったんじゃないかなぁと思います。
DVDの特典ディスクに入るそうです。
ご興味ある方はどうぞ!!
文・TOMO
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