Indigo Films


インディゴフィルムズのクレド・技術
Vo5.2 撮影
基本理念
仕事編
クリエイティブ編
自己実現編
生き方編
技術編
チーム運営編
健康編
地球環境編


<カメラマン>

(1) 撮影中は以下の事に注意する。

1.被写体は明確か。
2.構図は適切か。
3.ライティングは適切か。
4.絞りは適切か。
5.ピントは合っているか。
6.シャッタースピードは適切か。
7.  ホワイト・バランスは適切か。
8.ゲインは入っていないか。
9. NDフィルターは適切か。
10.マイクは入っているか。
11.音量は適切か。
12.手持ちの時、手ぶれ補正機能は入っているか。
13.背景と前景は適切か。
14.バッテリーは十分にあるか。
15.記録フォーマットは適切か。
16.邪魔な物(画的にふさわしくない物)はないか。あったらどかす。
17.イヤホンを携帯する。
18.撮影場所の光源を確認する。

(2) 自分がまず楽しむ事。「この楽しさを見る人にも分かって欲しい!」という意識で撮影する。

(3) 被写体にリラックスしてもらえるよう心がける。

(4) ニコニコしながら撮影していると、その波動は撮影現場でポジティブに伝播する。

(5) 被写体の性格・性質(照れ屋さん、寂しがりや、話し好き等)、その人の雰囲気やテーマの内容をよく理解して撮影する。

(6) 撮影されるのは最初は誰もが恥ずかしい。

(7) 腰の辺りからローアングルでカメラを向けると、被写体の視界からカメラが外れるため、相手は話し易くなる場合がある。

(8) 長期間に渡る撮影の場合は、被写体にカメラに慣れてもらうために、撮影ボタンを押さないでカメラを向けて慣れてもらう事も手である。

(9) 事前に撮りたいショット・リストをあげて、何を見せたいかを考えて撮影する。

(10) 撮影中は今何を撮るべきかと、次に何を撮るべきかを同時に考える。

(11) 対談など、複数の人がいたら、まずメインになる人物を決める。

(12) 編集を考えて、1ショットは最低10秒以上撮る。

(13) インサートショットを十分に撮っておく。

(14) NGの人を確認する。手で斜線を入れる。

(15) 外観ショットを撮っておく。

(16) ダラダラと撮りすぎない。

(17) 動きやすい服装と運動靴を身につける。

(18) 正しい姿勢でカメラを持ち、出来るだけ疲れないようにする。

(19) 長時間の撮影は適度に休憩をとりながら撮影する。

(20) 駄目だと思う撮影位置に撮影中気づいた時は、迷わず変更する。

(21) 様々なサイズ、アングル、方向で撮る。

(22) 三脚を使用した時はまず水平をあわせる。

(23) アシスタントの意見も聞く。

(24) 撮影イメージをつねに膨らませる。

(25) 今この瞬間が最高にいいショットと思って撮る。

(26) むやみにモニター/ファインダーを見て笑ったりしない。

(27) カメラはカラダの一部!機材をいたわる。

(28) TPOを考えた身だしなみをする。

(29) メインのカメラを最優先する。(2カメによる撮影時)。

(30) カメラは最後の最後までバッグにしまわない。最後にいいショットがあるかもしれない。

(31) 花や緑の植物を利用する。

(32) 被写体の目に光が入るように照明を照らす。

(33) 被写体を捕らえてから録画ボタンを押す。

(34) インサートとして使えそうな画は多ければ多いほど良い。

(35) できるかぎりルームトーンを撮る。

(36) それほど動きのないショットの場合、サイズを変えた際にピントがズレるのを防ぐ為、 最初に被写体の目でフォーカスを合わせ、マニュアル設定にする。

(37) トラブルが発生した場合は、態度に出さずに速やかに対処する。

(38) 機材は大切にメンテナンスする。

(39) 機材が故障したら、出来る限り早急に修理する。

<アシスタント>

(40) 業務の基本は愛情とスピード。

(41) カメラをまわしていない人もカメラをまわしている気持ちで撮影に望む。

(42) インタビュー内容や秒数など簡単な文字おこしを行い、常にメモをとる。

(43) 撮影中は常に気を抜かない。

(44) 動きやすい服装と運動靴を身に付ける。

(45) 必要なものを必要な時にすぐに用意できるようにする。
1. ピンマイク
2. バッテリー
3. 電池
4. ドラテ(ガムテープ、テープ)
5. メモ帳・ペン
6. ホワイトバランス用白
7. イヤホン
8. 雨具
9. (念のため)DVテープ

(46) 次に何がおきるか、何をするかを予想して行動する。

(47) 階段や人の多い場所、足場の悪い場所での撮影時はカメラマンのすぐ後ろにつき、カメラマンが転んだり、姿勢を崩したりしないように状況を伝え、カメラマンが撮影に集中できるようにする。

(48) 歩行者や、被写体以外の人など、他の人に迷惑をかけないようにする。

(49) アシスタントは撮影時カメラマンよりも後ろにいる。

(50) インタビューの際には、被写体の目線を定めるため、インタビューアーと同じラインにいる。
 
(51) カメラを渡す時は必ず両手で扱い、カメラマンが受け取ったのを確認してから手をはずす。

(52) 場所を設定する際のガムテープは十字に折り、端っこを折る。

(53) アシスタントは撮影に関わる、被写体を含めた全員のアシスタントである。

(54) こまめにバッテリー・電池・パソコンの充電をする。

(55) 携帯電話やアラームなど、音の鳴るものは消しておく。

(56) 機材・荷物は整理整頓する。

(57) トイレはタイミングを図って行く。

(58) インタビュー時は第三者になるのではなく、話を聞いて頷く。

(59) アイディアは積極的に出す。

(60) TPOを考えた身だしなみをする。

(61) バッテリーが満タンがどうか、確認をする。

(62) カメラレンズをきれいにしておく。

(63) 荷物、機材が置けるスペースを確保する。

(64) 電源の位置を確認する。

(65) インタビューの際には、機材(三脚、照明)のセッティングをし、被写体にピンマイクを付ける。

(66) 照明をつける時は、一声かけてからつける。

(67) 撮影後、移動した物(家具や花など)は元に戻す。

(68) 機材を片付けた後は、機材リストを見て、忘れ物はないか確認をする。

<インタビューアー>

(1) 事前に被写体をリサーチする。

(2) 事前にストーリーを考え、質問リストをつくる。

(3) 撮影準備をしているときは、被写体とコミュニケーションを行う。

(4) 被写体はカメラを向けられたら緊張するもの。被写体にはリラックスしてもらえるように、優しい声がけをする。

(5) 実は話したい人がほとんど。話させてあげることが基本。

(6) 話がとりとめなくなってきたり、長くなってきたら軌道修正をする。

(7) 被写体が泣き出したら最後まで泣かせてあげる。

(8) うなづく声は出さない。

(9) 次の質問は、3秒たってから行う。

(10) ピンマイクはキレイに付け、ケーブルはなるべく見えないように隠す。

(11) 机の前の椅子に座ってのインタビューの場合、机の上を整頓する。

(12) TPOを考えた身だしなみをする。

■カメラ設定
(1) 基本はP2カードを使用する。

(2) MENU設定はほとんど「1.シーンファイル/5.記録設定/9.ソノタ設定」しか使用しない。

 P2カード使用時の設定
:MENU→記録設定→記録フォーマット→720P/24PN
:MENU→シーンファイル→フレームレート→24フレーム
:MENU→ソノタ設定→1394コントロール→ガイブ

 FS100使用時の設定
:MENU→記録設定→記録フォーマット→720P/30P
:MENU→シーンファイル→フレームレート→24フレーム
(P2カード使用時と同様)
:MENU→ソノタ設定→1394コントロール→ガイブ
※液晶画面の左上に「1394_ _」のようなマークがあれば、撮影可。

 スローモーションの設定
:MENU→シーンファイル→フレームレート→60フレーム
※記録設定はそのまま

■マイク設定
(1) 基本はガンマイクを使う。
  チャンネル設定
1. Input2にガンマイクを入力 
2. 1ch,2ch→Input2に設定
3. Input2→ONにする

(2) インタビュー時はピンマイクを使う。
設定はガンマイクの時と同様。

  ピンマイクとガンマイクを併用する時の設定
1. Input1にピンマイクを入力
2. Input2にガンマイクを入力
3. 1ch→Input1
4. 2ch→Input2
5. Input1,2→ONにする

■ホワイト・バランス
(1) 撮影開始前に撮影環境下での「白」をまず設定する。

(2) 色温度とは、光を数値化したもの。

(3) 色温度は2種類
1. 5600K(ケルビン)→屋外、青
2. 3200K→屋内、赤

(4) LEDライトは5600Kなので屋外用。
   ただしオレンジフィルターをかけると3200Kになり屋内用になる。

■照明
・照明のポイント
1.被写体に適切な光を当てる。
2.影を出さない。
・ 影が出ている原因は、1つ1つのライトをつけて確認する。影が出ている原因を探り、反射を利用したり、光量を減らしたり、ライトの位置を下げるなどして対応する。
3.被写体の目に光を入れる。
4.露出アンダーはOUT!!
5.背景にも光を当てる

・ライトの種類
1.被写体の45°にキーライト
2.反対方向に約1/2の強さのフィル・ライト
3.被写体の背後45°から後頭部めがけて、キーの約2倍の強さのバックライト
4.被写体の目にアイ・ライト
5.被写体の背景にバックグラウンド・ライト

■構図
(1) 構図の主な種類
1.WS:ワイドショット→広い画
2.FS:フルショット→人物の足下から頭まですべて
3.MS:ミディアムショット→腰から上
4.MCU:ミディアムクロースアップ→肩上/頭の上は少しスペースを空ける
5.CU:クロースアップ→人物の顎の下に合わせる/額より上は少しきれてもよい。
6.ECU:エクストリームクロースアップ→目だけ/口だけ等、いわゆるドンヨリのこと

(2) インタビュー撮影は質問時にMS/MCU/CUを行き来する。場合によっては、ECUで手やアクセサリーなどを撮る。

(3) ポイント
1.被写体が向いている方向にスペースを空ける。
2.縦と横に1/3ずつのラインを引き、そのライン上に要素を入れて行くと良い構図になる。
3.ぼけた前景が入るとのぞき見感が出る。
4.被写界深度が浅い方が、被写体が美しく見えやすい。
5.被写体の首を構図で切らないようにする。
6.対談撮影はなるべく隣り合わせで座ってもらう。

■被写界深度(ピント)
(1) ピントを専門用語で被写界深度といい、「浅い、深い」という表現方法を使う。

(2) ピントが遠くまであうことを「被写界深度が深い」、ある特定の被写体にだけピントがあうことを「被写界深度が浅い」という。

(3) デジタルは被写界深度が深いため、ピンボケしにくいが、素人っぽく、のっぺりとした画になり易い。

(4) 被写界深度を浅くした方が被写体が美しくみえやすい。

(5) 被写界深度を浅くする方法
1.遠くから望遠で撮る。
2.NDフィルターを使う。
3.絞り値を出来るだけオープンにする。
4.シャッター速度を多くする

(6) Open→1.7→2.4→3.6→4.8→5.6→8→9.6→11→16→Close
   浅い       (被写界深度)       深い

■デジタイズ

パソコン側
1. Final Cut Proを立ち上げる
2. ファイルの保存先(空き容量を確認)を確認する。
3. 「ファイル」→「切り出しと転送」を選択する。
4. メディアをドラッグ&ドロップする。
5. デジタイズ終了後は青ポチが付いているか、「ブラウザ」のビデオレートが適切かどうかで、キチンとすべてデジタイズされている事を確認する。

カメラ側
1. パソコンに接続する。
2. VTRモードにする。
3. VTRモードを長押してパソコンと接続する。
4. パソコンとの接続が完了すると、Finder上で「NO NAME」もしくは「FS〜(FS100使用時)」が現れるのを確認する。
5. 「NO NAME」もしくは「FS〜(FS100使用時)」を取り除いてからカメラとの接続を切る。

■編集前
(1) 撮影した映像はその日のうちにデジタイズする。

(2) P2カードはバックアップを確認してからフォーマットする。

(3) 絶対に使えない素材は捨てる。

(4) 製作中の作品のバックアップは3つのハードディスクで行う。

(5) 容量を確認する事でバックアップの確認をする。

(6) 分かりやすく素材をフォルダ分けする(インタビュー、インサート)。

(7) 編集前は、全ての素材を確認する。

(8) 素材確認時に、使えそうなインサート、音(そして、また、しかし、などの接続詞等を確認する。

(9) 素材に名前を付ける。

(10) 素材は普段から整理しておく。

(11) どのハードディスクにどの素材が入っているかを常に確認する。

(12) 映像編集をする前に文字起こしをし、紙編集を先に行う。

(13) 構成、ストーリーをしっかり立ててから編集する。

(14) 最初は頭の中で編集をするのではなく、まずは紙に書いて編集をする。

(15) 自分が最も使いやすいキーボードショートカットを設定する。


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